Overlay Weaver の DHT shell におけるクロスサイトスクリプティング脆弱性

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last-updated: March 30, 2007

概要

Overlay Weaver のあるバージョンでは、 -x オプション付きで起動した DHT シェル (owdhtshell -x コマンド) に クロスサイトスクリプティング脆弱性があります。

詳細

Overlay Weaver 0.5.9 から 0.5.11 には クロスサイトスクリプティング脆弱性があります。 DHT シェルは、-x オプション付きで起動された場合、 ウェブページを提示します。 こうして起動した DHT シェルは、 クロスサイトスクリプティング攻撃に対して脆弱です。

影響

DHT シェルが、DHT シェル自体が提供したものではないコンテンツを 閲覧者に提示してしまいます。 これによって、 DHT shell と同一のホストで運用されているウェブサーバから、 (パスワードなどの) 各種の情報を盗みとられる可能性があります。

対処法

この問題は Overlay Weaver 0.6 で解決済みです。 0.6 以降の版を使用して下さい。 0.5.9 から 0.5.11 を使用する場合は、 owdhtshell コマンドに -x オプションを指定しないで下さい。

参考文献

http://jvn.jp/jp/JVN%2362399483/
JP Vendor Status Notes (JVN): JVN#62399483: Overlay Weaver におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
http://www.ipa.go.jp/security/vuln/documents/2006/JVN_62399483.html
情報処理推進機構 (IPA): JVN#62399483: 「Overlay Weaver」におけるクロスサイト・スクリプティングの脆弱性

謝辞

この脆弱性を発見・報告した助台良之氏に感謝致します。

その他

公開日March 29, 2007
最終更新日March 30, 2007

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